100%な朝を迎える方法

何気ない毎日の 何気ない出来事に

「雪合戦」

スノーブーツが埋まるほどの雪道を
僕らは歩いて帰っていく

空は数日間ずっと曇天で
雪国特有の大粒なボタン雪が
絶えず地上に降りてきていた

数十メート先にクラスの女の子が
二人歩いていて
いたずら心に丸めた雪を投げつけた
彼女達も笑ってそれに対抗する
ランドセルの中身をガチャガチャ言わせて

右に左に雪の玉が飛び交った

火照る蒸気にほだされて
友達の一人が石を入れようぜ
と言い出したので
流石にそれは危ないよと僕が答えると
もう一人が
どっちかが好きなんじゃねぇの?
と冷やかした
違うよ、危ないからだよ
と言っても
彼らはもう聞く耳を持たなかった

その日を境に
クラスで事あるごとに
僕は彼らに冷やかされた
その都度僕は周囲に
その出来事を丁寧に伝え回ったが
尾ひれがついた話は
それに構わず
クラスの耳を泳ぎ回っていった

彼女達の一人はウチのチームの
ゴールキーパーと仲がいいんだって

ああ、そんな情報まで
ご丁寧に入ってくる
まいったな
二軍の補欠じゃ
到底太刀打ちできないよって
降り続く雪を切なく見つめる