100%な朝を迎える方法

平凡な毎日の何気ない出来事を切り取っていく

「誰かがこれを」

なにげない言葉が
ずっと耳に残ることがある

先日、送別会が組まれたが
諸事情で少しおとなしめの
メンバーに偏ってしまった
つまり、盛り上げ役がいない

そんなことをある奴と
喫煙所で話していると彼が
こんなことを言うのだ
“誰かががこれをやらねばならぬ”
宇宙戦艦ヤマトの唄にあるように
自分がやるしかないでしょう って

言葉どおり彼は汚れ役に徹し
場を盛り上げた
たかが飲み会、だが
決して誰もができるものではない

それ以来私の耳に残っている

オフィスに落ちているテッシュ
溢れている傘袋
会社の前の吸い殻
そんなものを目にした時に
思うのだ
“誰かがこれをやらねばならぬ”
そう思うと手が汚れて躊躇するものにも手をかけてしまう

停滞して誰もが発しなくなった
会議の場で思うのだ
“誰かがこれをやらねばならぬ”
そう思うと無理にでも打開できる可能性のある
何か言葉を放たなければと思う

誰かがやってくれるのを
待つのではなく
“誰かがこれをやらねばならぬ”
いつ何時であっても
自分がそうでありたい と思えた