2022-06-26 「破損」 創作 朝出がけにコードに引っ掛けてタブレットを落としてしまったある起点から放射状に亀裂が走っている“携帯が割れている女はだらしがない”などとかねてから思っていた彼なのにその時はそれほどショックではなかった しかしながら駅までの道すがら歩いているとじわじわと後悔の念が増大していって離れなくなった まぁいいか憂鬱な朝には変わりがないいつもの朝にほんの少しだけ重い気持ちが上乗せされただけさ