2022-01-10 はじまりの扉 目が覚めるといつも憂鬱だった 真っ先に浮かぶのは今日のイメージで やらなければならない事を 付き合わなければならない嫌な奴の顔を そして昨日も今日も明日も 判を押したような同じ日が続いて 明後日には忘れているような一日を過ごして 深いため息をつきながらまた床につく 地位も名誉も別にいらない お金も生きていけるだけでいい ただ、朝起きた時に “ああ今日も一日始まるの楽しみだなぁ” って思えるだけで それでいいのにな、なんて そんなことをつらつら考え 今日もいつものように玄関の扉を開るんだ