100%な朝を迎える方法

平凡な毎日の何気ない出来事を切り取っていく

「ついうっかり」

朝、満員電車に揺られていた
いつものように
人が出たり入ったり
混んだり空いたりして
窓の外を見てあぁ、いい天気だなぁなんて
今日の講義は1時限だけで
今の時間だとギリギリ間に合って
きっとぼーっとして授業を聞いて
落書きとかノートにして
早く終わらないかなと思ったり
そんな事を想像していたら
乗り換えるべき駅をやり過ごしていた

そしていくつか電車を乗り継いで
気づいたら うっかり海に着いた
潮の満ち引きをずっと眺めている
塩っぽい海からの風が
髪を絶えず巻き上げて
下を向いては手でそれを嫌がり
肌に張り付くベタつきを感じながら
そんな顔を自撮りで収めた

別にこんな日もいいのかな
後にも先にもないこの感覚を
こうして心に刻んでみる