100%な朝を迎える方法

平凡な毎日の何気ない出来事を切り取っていく

「聞き上手」

なんだか、よくくだらない話を
延々と聞かされることがある
時期も人も場所も違うのに
よくもまぁ似たような人種が
寄ってくるものだと呆れる

話をしていてすぐに勘づく
ああ、これはいつものやばいやつだと
面白くもなんともない
おい、オチは?
と言いたくなる
お前はこの話をして相手が
楽しいと感じるとでも思っているのか
と言いたくなる

時に野球ゲームの中の打順紹介
時に高校の時の別れた彼女の思い出話
こんなしょーもない話を延々とだ

僕は早々に話を切るタイミングを計る
じゃあ、では、
しかしなかなか切れない
いい加減気づけよ
と言いたくなる

ひとしきり喋って
飽きたのか、スッキリしたのか
知らないが突然話は一方的に終わる
どっと疲れが出てきて
両肩あたりにぐぐっと
なんか乗っかっているような
感覚におされて歩き出す

投げて終わりではなく
相手がどのように取ったか
それも見ることが大事でしょ、と
それが分からない奴の会話は
やっと真剣に取らなくなった

そいつらが問題ではなく
こっちが問題なのだと
気づいた時には
もう、一つ時代が終わってしまった