2022-01-31 「媚び」 創作 散文詩 文芸 会社に居座っている人慣れした猫が俺を見て一瞬警戒して恐る恐る腹を見せる俺はお前の敵か味方かわかんねぇぞ 他人のエゴに振り回されて人の機嫌に右往左往して一人で職場で黙々と残業してその残業代も控えめ抑えて目立たないようにいい人ぶってみて その柔らかいお腹をそっと撫でてやる気持ち良さそうにしてやがる お人好しが馬鹿を見るっていい顔してれば調子に乗りやがってさもう 内包している怒りが破裂する手前でプスプス言ってるよ 少しずつ、 少しずつ 親指に力が入ってくる